こんにちは。
初産が分娩室ではなく「助産院のスタッフルーム」という思い出深い出産をした、ことり(@kotorisan_pata)です。
出産を控えた妊婦さんの誰もが「安産」の二文字に期待しつつ、陣痛ってどれくらい痛いんだろう?鼻からスイカがでるくらいってホントなの?と不安と期待にドキドキしながら、出産のときを待っていると思います。身近な先輩ママやSNSなどで出産体験談を聞くこともあると思いますが、誰一人として同じということはないのが出産ですよね。
私の初産は予想もしなかった「助産院のスタッフルーム」でした。流しや洗濯機に囲まれたせんべい布団の上で長男を出産したときのお話しをしたいと思います。初産で、助産師さんもビックリのスピード安産だったので、これが良かったのかな~と思う妊娠中の過ごし方もご紹介しますね。
そもそも安産って?出産時間はどれくらい?

この記事を書くにあたって、調べたのですが医学的に「安産」の定義はないようです。出産にはいろいろなリスクやメカニズムが絡み合っているので、単に時間が短ければ安産というわけでもないんだろうと思います。一般的には「母子の負担が少なく、お産が順調にすすんでスルっと産まれてくれたら安産」なのかなーと思います。
そう考えるとやっぱり出産時間が短いほうが負担も少ないかな?と思いますので出産時間も調べてみました。
初産(一人目)・・・12~16時間
経産(二人目以降)・・・5~8時間
もちろん個人差はありますがこれくらいの時間が一般的だそうです。
結局、私は「これが陣痛?」という感じで「???」のまま助産院に行ったので、正確な出産時間は分かりません。最初は不規則で痛みもそれほどでもありませんでしたので、この軽い痛みを前駆陣痛と考え、本陣痛となると30~40分くらいの出産時間でした。
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これって陣痛?からの一応電話
出産予定日の数日前。妊娠39週と3日の真夜中の3時くらいに、お腹の調子が悪い時のような痛みがあって目が覚めました。「なんか変なモノ食べたっけ?」と思いながらベッドで横になっていたのですが、お腹の調子が悪い時って波がありますよね?ぐわーっと痛くなって、治まって、またしばらくすると…みたいな。
あんな感じで痛みが治まったり、また痛くなったりを繰り返していました。トイレに行きたい感じではなかったので「あれ?もしかして陣痛?」と思ったのですが、痛みの程度が「少しお腹の調子が悪い時くらい」で確信が持てませんでした。
「そうだ!陣痛なら間隔が規則正しいんだっけ!計ってみよう!」と情報誌やネットで読んだ知識を思い出して痛みの間隔を計ってみました。
が、こちらも6~10分と安定しません。「やっぱり違うかな」と思いながらベッドでゴロゴロしていましたが、痛みは治まらず・・・う~ん。何となく気になるけど、陣痛っぽくない、でも、もし陣痛だったら・・・とモヤモヤ。初産だったこともあり、病院に電話できいてみようと思い立ちました。
電話での助産師さんの反応
後になって思うと前駆陣痛だったと思いますが、なんとなくお腹が痛いなと目が覚めてから1時間経過した午前4時。電話をすると、すぐに助産師さんが出てくれました。
私は現在の状態をそのまま伝えました。
- 1時間くらい6~10分間隔の痛みが不規則にあること
- 痛みは「お腹の調子が悪いけど薬を飲むほどじゃないなー」くらいの痛み
助産師さんも「う~ん。痛みの間隔も不規則だし、陣痛だったらもっと痛いと思うんだけど・・・。初産だし、時間もかかることが多いから病院が開く時間まで様子みてもいいかなー。でも、もし心配だったら来てもらってもいいしどうする?」という感じでした。
一瞬迷ったのですが「心配しながら家にいるくらいなら一回みてもらおう」と思い、そう伝えると「じゃ、一回来てもらって、もし時間かかりそうだったら一旦帰ってもらうことになるかもしれないけどいい?一応、入院の準備をしてきてね」とのことでした。
私は里帰り出産だったので、主人に電話をして今から病院に向かうことと、陣痛かも分からないし、陣痛だとしても時間がかかるようなら、また帰ってくることを伝え、念のため連絡が取れるよう起きておいてもらうことにしました。
シャワーに入って、あらかじめ準備していた入院用の荷物をもって、車に乗り込みました。大好きなジュディマリを歌いながら車で30分の助産院へ自分で運転していきました。
病院に到着・・・でも病室はいっぱい
電話をしてから1時間後の午前5時。通いなれた助産院に到着しました。裏口のピンポンを鳴らし中へ。電話から1時間経過していましたが痛みが強くなるわけでもなく大きな変化はなかったのでそのことを助産師さんに伝え診察をしてもらいました。
すると、「もう、帰らないで入院したほうがいいね。でね、申し訳ないんだけど今、病室がいっぱいで。今日、退院するママと赤ちゃんがいるから午前中には病室に移れるから、それまでここで我慢してもらっていい?」と言われて通されたのが待合室横のスタッフルームでした。「初産だし、まだ時間かかると思うけど何かあったら声かけてね」と薄っぺらい布団をひいてくれました。流しに冷蔵庫、テーブルを隅に追いやって敷かれたお布団の上でゴロゴロしながら、入院になったことを母と主人に連絡しました。
母には「入院にはなったけど、時間かかるだろうし今日中に産まれるかも分からないくらいみたいだよ」と伝えると、「じゃ、病院が開く時間になったら行くね」とのことでした。
主人は車で1時間かかるので準備ができたらすぐに来てもらうことにしました。お腹がすいていたので来る途中でコンビニによっておにぎりを買ってきてとお願いしました。
主人が到着、おにぎりを頬張る
ゴロゴロしながら何してたかな~スマホいじってたかな~そこら辺の記憶は曖昧ですが、とにかく「お腹がすいた・・・」という状態でした。実家から助産院までは田舎道でコンビニもなかったですし、そもそも朝ごはんのことは思いつきもしませんでした。夜中や朝方に病院へ向かう方は気を付けてくださいね。お腹の痛みよりも空腹に耐えながら待っている私のもとへ主人がおにぎりとお茶を持って到着。6時半くらいだったと思います。
待ってました~とばかりに、おにぎり2個をたいらげました。
この時になると少し腰が重いような痛いようなかんじだったので横になり主人に腰をさすってもらったりしながら談笑しているとコンコンとドアをノックする音が・・・。
トイレのまえにちょっと確認・・・からのスピード出産

何時だったか正確な時間は忘れましたが7時くらいだったと思います・・・助産師さんが「どう?辛くない?赤ちゃんが下りてくると、もよおすことがあるんだけどトイレは?」と。
出産のときにう〇こが一緒に出るのは絶対に避けたい!と思い「じゃ、一回トイレ行きます。痛みの間隔は短くなってるけど耐えられない痛みではないです」と伝えました。
「痛みも強くないみたいだし、まだだと思うけどトイレでお腹に力入れると思うからね。トイレの前に赤ちゃんの状態確認しておこうかな。」とにこやかに言われ、スタッフルームの布団の上で診察。
すると助産師さんが「ん?あれ?もう赤ちゃん降りてきてるよ!?え?平気なの?」と慌てた様子。
「ちょっと待ってて!!前に分娩室に入ったママがまだ産まれてないし・・・病室もあいてないから、ここに準備するわ!!」と急にバタバタと色々な機材がスタッフルームの隅のテーブルに置かれていきます。
「え?ここで?私、結局トイレに行けてないけど・・・」と思いながら、準備されていく様を眺めていました。その間どんどん痛みの間隔が短く強くなっていきます。
「旦那さん手伝って!奥さんの背中後ろから支えてあげて!」といわれ私の背中を慌てて支える主人。あれよあれよという間に痛みは強く・・・あれ?思ったほどじゃない?これから?それより、う〇こ出てないかな?大丈夫かな?と思いながらも助産師さんの声に合わせてなるべくいきまないように呼吸に集中集中・・・赤ちゃんが少しでも楽に出てこれるように・・・でもでも、もういきまずにはいられない!と思った次の瞬間
「おんぎゃー」と産声がきこえてきました。
午前8時。結局、分娩室や病室が空くより前に私のお産がすすんで、スタッフルームで出産となりました。
主人にへその緒をきってもらって、生まれたての赤ちゃんを胸にのせてもらったときの感動はたとえスタッフルームでの出産だったとしても一緒です。
ちなみに心配だった、便は大丈夫でした。「たまに一緒に出ちゃう方もいらっしゃるけどね」と助産師さんが言っていたので、心配な方は事前にトイレに行っておくと安心かもしれません。
初産だから時間がかかるとは限らない!

主人いわく「2,3回うんうん言ったなと思ったら産まれていた」というくらい、TVで見るような叫んだり、苦しそうな声を上げる間もなく・・・本当にあっという間の出産でした。直前まで談笑しながらおにぎりを食べていたのも良い思い出です。
その後、待合室の朝準備がはじまり掃除機をかける音が聞こえてきました。スタッフルームの機材も片付けられきれいになった赤ちゃんを抱っこしながら「まさかスタッフルームで産むとは思わなかったねー」と、もはや笑い話になっていました。
病院があいて待合室がザワザワし始めたころ、私の母が受付の方に連れられてスタッフルームにやってきました。赤ちゃんを抱いている私を見た母の第一声が「あら!どこの子?」でしたw
まさか、もう出産を終えたとは思っていなかったようで、ほかのママの赤ちゃんを抱っこさせてもらっていると思ったそうです。
初産だから時間がかかると思いがちですが、私のようにどんどんお産がすすむパターンもあります。朝4時に電話した時はまだ本陣痛ではなかったと思いますが、様子をみるか、病院に行くかの選択で「病院に行こう」と判断した自分に拍手です。
「病院が開くまで様子を見よう」と判断していたら間に合わなかったことになります。
主人にも早めに来てもらったので、思っていたのとは違う形にはなりましたが、立ち会ってもらうことができて本当に良かったです。
妊娠中に意識していたこと、知って良かったこと
体質などもあるのかなと思いますので、参考程度にはなると思いますが、私が妊娠中に意識していたことと出産への不安や痛みへの恐怖がやわらいだことをまとめます。
妊娠中に積極的にしていたこ
1,無理のない範囲で体を動かす
私は妊娠21週(6ヵ月)まで仕事をしていました。もう少し働く予定でしたが歯科衛生士という仕事柄、お腹がつっかえるようになってきた為、予定より早く退職しました。その後、妊娠24週で里帰り出産のために実家に帰省しました。出産した助産院ではマタニティヨガの教室があり、このヨガがとても良かったように思います。教室の日だけでなく自宅でもヨガをやるようにしていて、お散歩や掃除なども積極的にしていました。
2,食べ過ぎない
私が出産した助産院では体重の増加には割と厳しかったこともあり、食べ過ぎないように気を付けていました。確か11kg以内におさえるように言われていたと思います。
妊娠前の体重44.0kg→妊娠15週の体重45.5kg→出産直前の38週3日の体重53.4kg
という感じで体重増は10kg以内におさえられたのも良かったと思います。
3,情報は参考程度に、振り回され過ぎない
今は情報誌だけではなく、ネットやSNSなどたくさんの情報に溢れています。全部を真に受けていると大変だしストレスになってしまいます。ひとつの情報誌やサイトに絞って参考にすると良いと思います。
知って良かったこと
出産時はママも痛いけど、赤ちゃんも痛い
もしかしたら、皆が知っていることかもしれませんが・・・赤ちゃんは産道を通るとき、その圧力を借りて頭の骨を重ね合わせるんです!知ってました?私は十数年前の情報誌で知ったのですが、赤ちゃんは通り道(産道)に合わせて自分の頭をコンパクトに変形させて通ってくるのですが、それがどうやら痛いらしいんです・・・そりゃそうですよね・・・赤ちゃんの産声を分析すると「痛いよー」って泣いているんだそうですよ。
出産の痛みに不安や恐怖を感じていた私ですが、赤ちゃんはもっと痛いのに頑張って出てくるんだから、少しでも楽に出てこれるように私も頑張ろうと思えた情報でした。
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スピード安産のデメリット

私のように本陣痛が一時間もない場合、病院に行く判断をまちがえると慌てることになると思います。お産はどうなるか分かりません。初産だからとか、まだ大丈夫かなと思わず不安や直感のようなものを信じて早めに行動すると良いと思います。
あと、しつこいようですが夜中や朝方に病院に向かう方は食べ物を忘れずに持って行きましょう。飲み物は病院に自販機があれば大丈夫ですがなければこちらも忘れずに♪
そして、陣痛の時間も短く、お産もスルスルポンっだったので立ち会った主人にお産がいかに大変かということを認知してもらうことが全くできませんでした。「がんばって産んでくれてありがとう」という感じではなく「いや~思ったより楽そうで良かったね♪」みたいな感じになってしまいます。
とはいえ、母子ともに何の問題もなく出産できたことは本当にありがたことだと思います。出産はその時にならないとどうなるか予想がつきません。私が出産した助産院ではマタニティヨガや呼吸法など事前にしっかり準備して前向きにお産を迎えましょうという「ソフロロジー法」というものを取り入れていて私にはとても合っていたと思います。
今は色々な出産方法があって選択できると思いますので、自分に合った方法や産院をみつけられると良いですね!
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他愛もない私の出産話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。