「しろねこしろちゃん」は長男が1歳半くらいのときに、表紙の絵にひかれて購入しました。

MAYA MAXX(まや まっくす)さんの絵と森 佐智子(もり さちこ)さんの文。
どちらもシンプルながらも温かみがあり、どことなく日本的な美しさを感じます。
実はMAYA MAXXさん、1年半くらい前に北海道に移住されていて雪が解けたらアトリエに行ってみたいなと思っているところです。
1ページに数行の短い文に込められた深い愛情

「しろねこしろちゃん」はとても短いお話しです。我が家では1歳半頃に購入しましたが、小さいお子さんでも飽きることのない長さで読み聞かせにピッタリです。絵もとても可愛らしく表情豊かで息子たちのお気に入りでした。
あらすじ
真っ黒なお母さん猫と真っ黒な兄弟猫の中で、自分だけが真っ白なことに気づいた「しろちゃん」。みんなと同じ真っ黒になりたくて頑張るしろちゃんと、優しく元に戻すお母さん。そして、ある日しろちゃんはそっと家を出ていきます・・・
短いお話しの中にしろちゃんの悩みやお母さんの優しさ、お父さんの偉大さがぎゅーっと詰め込まれた絵本です。言葉使いも品がよく読み聞かせているとこちらまで穏やかな気持ちになりますよ♪
誰かのせいじゃない。自分の中に生まれるコンプレックスに共感

根底にあるのは「皆と同じじゃなくていい」「みんな違ってみんないい」というメッセージがこめられた絵本なのですが、「みにくいあひるのこ」など伝えたいメッセージが同じような絵本はたくさんあると思います。
その中でもわたしが「しろねこしろちゃん」を好きなのは、お母さんねこや兄弟ねこは「しろちゃん」のことを馬鹿にしたり、いじめたりしていないというところです。しろちゃんは、誰かに馬鹿にされてコンプレックスを持ったわけではないんです。
そして、何か活躍したり、美しい姿に変わって認められるとかでもなければ、まわりが何かを言葉で伝えるわけでもない。
「しろちゃん」はしろちゃんのまま。そこが本当に素敵です。
小さいころから読み聞かせたい絵本

「しろねこしろちゃん」は読み聞かせの対象年齢が2歳からとなっています。本当に小さいころから読み聞かせするのに良い良質な絵本だと思います。
子供の頃って「みんなと違う」ことに違和感を感じたり、疎外感を感じたりしますよね?私も「みんなが~」とよく言っていた記憶があります。「うちはうち!」」とよく怒られましたが、どうしても同じほうが安心するんですよね!
そして、逆に「自分と違う」ことに不安や恐怖を覚えて遠ざけたり排除しようとすることもあります。
自分の個性やお友達の個性を認め「同じじゃなくていい」と思える気持ち、自分やお友達の嫌いなところも見方を変えると魅力的な一面かもしれないという事、そして、読み聞かせるパパやママも「そのままでいいんだよ」と優しく汚れをなめてくれるお母さんねこのように、しろちゃんが大きな存在に憧れたお父さんねこのようにありたいなと思える素敵な絵本です。
しろねこしろちゃんで優しい時間を
子供はもちろん、パパやママも癒され考えさせられる「しろねこしろちゃん」。
こういう親でいたいなと思っていたのに全く活かせてませんが、今でも憧れのしろちゃん一家です。

絵:MAYA MAXX
出版社:福音館書店
背表紙の値段が743円+税となっていますが15年前の値段です😅
現在(2021.12)は税込み990円
ぜひ手に取ってみてください。
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